飛行機恐怖症を克服するための7つのステップ

飛行機恐怖症を克服する方法

飛行機での旅行は便利で時間を節約できる一方で、高所恐怖症や閉所恐怖症、あるいは未知の恐怖から飛行機に乗ること自体に不安を感じる方も少なくありません。

パイロットの妻として、飛行機の安全性やパイロットたちの裏話を知る立場から、飛行機恐怖症を克服するための具体的なステップをご紹介します。

目次

飛行機の安全性を理解する

飛行機が落ちないか心配なんだけど。。。

まずは飛行機がどれほど安全な交通手段であるかを知ることが重要です。航空業界では、飛行機の安全性を確保するために厳格な規則やチェックが行われています。

  • パイロットは定期的な訓練を受け、異常事態への対応能力を常に磨いています。
    パイロットの訓練は年に2回のシミュレーター、年に1度のエマージェンシー訓練、リカレントトレーニングなど、様々な訓練があります。テストもあり、パスしないとフライトができないこともあるので学習を継続しています。
  • 飛行機は徹底したメンテナンスが行われ、技術的にも非常に高度な安全基準を満たしています。
  • 天候や技術的なトラブルにも対応する冗長性のある設計がされています。
    上空での雷や乱気流があっても機体に影響はなく、エンジンは一つが故障しても飛行ができます。
コックピットから見た雷

こんな雷光を見たら怖くなるかもしれませんが、飛行機には避雷や放電する仕組みがあります。コックピットの窓から真っ暗な夜空に雷の光は、とても明るく鮮明に見えるそうです。

僕は雷光のショーを楽しんでるよ

飛行機の事故と言うと、墜落事故を想像するかもしれませんが、多くの死傷者を出すような事故は本当に稀です。
航空機事故は、自動車事故に遭う確率よりも低いと言われています。

これらの事実を理解するだけでも、不安が和らぐことがあります。

恐怖の原因を特定する

恐怖症を克服するためには、まず自分が何に不安を感じているのかを明確にすることが大切です。

  • 揺れ(乱気流)が怖い
  • 高所や閉所が苦手
  • コントロールを失う感覚が不安
  • 映画やニュースの影響で最悪のシナリオを想像してしまう

原因がわかれば、それに対処するための具体的な対策を講じることができます。

呼吸法を練習する

恐怖や不安を感じたとき、深呼吸は心拍数を落ち着かせ、体をリラックスさせる効果があります。

  • 4-7-8呼吸法: 4秒かけて息を吸い、7秒間息を止め、8秒かけてゆっくり吐き出します。
  • 座席で簡単にできるリラクゼーション法として、フライト前やフライト中に試してみてください。

ポジティブなイメージをもつ

飛行機恐怖症の克服には、ポジティブなイメージトレーニングが有効です。

  • 過去の楽しい旅行の思い出を思い出す
  • 飛行機に乗ることで訪れる素敵な目的地をイメージする
  • 安全に到着し、家族や友人と笑顔で再会するシーンを想像する

これにより、不安感を前向きな期待感に変えることができます。

専門家のサポートを活用する

飛行機恐怖症は心理療法や専門家のサポートで改善することがあります。

  • 認知行動療法 (CBT): 恐怖を引き起こす思考パターンを変えることで、不安感を軽減します。
  • 心療内科:心療内科医、精神科医を受診し、フライトに備えて気持ちが落ち着くような処方を相談しても良いでしょう。
  • フライトシミュレーションセッション: 仮想のフライト体験を通じて、恐怖に慣れるトレーニングです。

    航空会社によっては、飛行機恐怖症克服のための特別なプログラムを提供している場合もあります。
    たとえば、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズでは、「Flying with confidence」という講座があります。これは飛行機恐怖症を克服するためのプログラムで、ブリティッシュ・エアウェイズのパイロットや心理士による講義、実機を使ったフライト体験などが含まれている講座です。

フライト準備をしっかり行う

準備が整っていれば、余計な不安を感じることが少なくなります。

  • 座席選び: 翼の上付近の座席は乱気流の影響を受けにくいため、安定感を感じやすいです。
  • 快適な服装: 締め付けのない服装でリラックスしましょう。
  • エンターテイメント: お気に入りの映画や音楽、読み物を用意して気を紛らわせましょう。
ピロコ

突然の乱気流に備えて、シートベルトは常に着用しましょう。

小さな成功体験を積み重ねる

いきなり長時間のフライトを克服するのは難しい場合もあります。短距離のフライトから始めて、少しずつ慣れることが効果的です。

  • 初めは1〜2時間のフライトを選び、自信をつけましょう。
  • フライト後に自分を褒め、次回へのモチベーションに繋げます。
  • 一人で乗らずに、友人や家族と一緒のフライトなら、より安心感をもてます。そして、フライトできたことを称賛されると自信につながります。

旅行の楽しい思い出や、機内での良い体験があると、次も飛行機に乗ってみようと思えるでしょう。

最後に

飛行機恐怖症は多くの人が抱える問題ですが、適切な知識と準備、そして少しの努力で克服することができます。この7つのステップを実践し、快適な空の旅を楽しめるようになりましょう。

飛行機は単なる移動手段ではなく、新しい冒険や再会への扉でもあります。少しずつでも、自分のペースで恐怖を乗り越えてみてください。あなたの空の旅が楽しいものになりますように!

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